「子どもを犯罪から守るためにおやじの会のネットワーク化を」
子どもを取り巻く環境は、近年、著しく悪化している。最小の社会単位である家庭では、父性の欠如が指摘されており、家庭、学校、地域社会が連携して健全な子どもの育成を図ることが重要だが、そこでの父親の関わりは十分とは言えない。子どもは、家庭の宝、社会の宝、国の財産でもある。
次代を担う子どもたちが伸び伸びと健やかに成長できるよう、社会環境を整えることは、現代に生きる大人の責務である。子どもの成長過程において、行動様式を身につけるための鑑として、手本として、リーダーとして、相談相手として、守護者として、父親の果たす役割は非常に大きい。わが子のみならず、隣近所や地域の子どものことを考え、かつ行動して、「地域のおやじ」たらんと努めよう。
父親たちによる「おやじの会」が各地で結成され、さまざまな活動が行われているが、こうした「おやじの会」等の活動は、個別に行われていることが多く、他団体の活動状況が伝わってこないために、十分に機能しない面もあった。
そこで、他の「おやじの会」と交流し、活動状況を知ることによって、自分たちの活動をより良いものにできないかと考えた「おやじ」有志が集い、東京都内の「おやじ」個人、または「おやじの会」の団体が、相互に情報交換できるネットワーク「おやじ東京」を設立することとした。「おやじ東京」は、政治や宗教色を全く持たない純粋な民間ボランティアネットワークである。
このネットワーク活動によって得られた情報を東京から全国に向けて発信し、「おやじ」同士のネットワークが、全国各地に拡がることを希望する。
2004年3月18日
おやじ東京