設立趣意

「子どもを犯罪から守るためにおやじの会のネットワーク化を」

子どもを取り巻く環境は、近年、著しく悪化している。最小の社会単位である家庭では、父性の欠如が指摘されており、家庭、学校、地域社会が連携して健全な子どもの育成を図ることが重要だが、そこでの父親の関わりは十分とは言えない。子どもは、家庭の宝、社会の宝、国の財産でもある。

次代を担う子どもたちが伸び伸びと健やかに成長できるよう、社会環境を整えることは、現代に生きる大人の責務である。子どもの成長過程において、行動様式を身につけるための鑑として、手本として、リーダーとして、相談相手として、守護者として、父親の果たす役割は非常に大きい。わが子のみならず、隣近所や地域の子どものことを考え、かつ行動して、「地域のおやじ」たらんと努めよう。

父親たちによる「おやじの会」が各地で結成され、さまざまな活動が行われているが、こうした「おやじの会」等の活動は、個別に行われていることが多く、他団体の活動状況が伝わってこないために、十分に機能しない面もあった。

そこで、他の「おやじの会」と交流し、活動状況を知ることによって、自分たちの活動をより良いものにできないかと考えた「おやじ」有志が集い、東京都内の「おやじ」個人、または「おやじの会」の団体が、相互に情報交換できるネットワーク「おやじ東京」を設立することとした。「おやじ東京」は、政治や宗教色を全く持たない純粋な民間ボランティアネットワークである。

このネットワーク活動によって得られた情報を東京から全国に向けて発信し、「おやじ」同士のネットワークが、全国各地に拡がることを希望する。

2004年3月18日
おやじ東京

会長挨拶

おやじの会に集いましょう、楽しいことがたくさんあります。

質問:「今なぜおやじの会か?」
答え:「最後まで読んでみてください。」

人類の歴史を振り返ったとき、きっときっと歴史家が大きな時代の変換点と位置づける今。そんな真っ只中に生きているわれわれ。時代は大きく動いています。今までの常識が通じない現代です。そうです。そんな時代にわれわれは生きているのです。人類史上には今まで何回も大きな革命とよぶべき変化がありました。

その都度、「今ほど大変な時代はない」といっていたはずです。農業革命、そして産業革命。そして今、そうです、情報革命です。きっと後世の歴史家は、そうなずけると思います。

どんな時代の人もそのときの最先端を生きています。しかし、われわれは、今までに誰も経験しえなかったほどの時代に生きているのです。誰も否定できないでしょう。われわれ、人間、そして大人は、その時代を動かしているのです。子どもに目を向けるとどうでしょうか?われわれが育てる義務を負っている子ども、彼らは次世代のリーダになるのです。彼らは、その変化の激しい時代で、大人の戸惑いを見ています。

われわれは、彼らにきちんとした判断力や、人間としての良識を伝えなければならないのです。次時代を作る確かな力をつけてあげる可能性を伝えなければならないのです。 といっても、答えはない。敢えていえば、人間としての愛情と思いやりなどを自然に理解してもらう、ことかな? だから、いろんな戸惑いがあっても当然です。というか、もうわからないことばかり。それでもいいのです。まともな感覚を持ちまともな人間としての良識。

こういう時代にこそ、真の良識が、そして真のリーダーが求められています。 そして、大人の良識が求められています。 しかも、おやじであるわれわれの良識があちこちで求められています。 いろんな良識をあつめましょう!

そうです。その良識を有効活用することによって、次代を担う子どもを育むことが必要なのです。 またわれわれおやじたち自身が、少しでもこの激動の時代に立派に、また無難に生き延びることも求められています。 そういうことを、楽しくおかしく、あるときは不器用に、あるときは立派に、集まった仲間でやろうではありませんか? いろんなことをやってる人が集まり、ない知恵を集め、文殊さん以上のアイデアを実現することもあります。

その中におやじの生きがいも見つけることができます。頑固おやじには、それなりの。センチメンタル好きなおやじには、それなりの。お母さんに頭が上がらないフェミニストおやじにも。子どもが好きで好きでたまらないおやじにもそれなりの。お母さんに頭が上がらないフェミニストおやじにも。

2007年7月24日
おやじ東京
会長 脇山 幸之